【働き方改革16】業務委託という働き方、50以降は大いにあり。
「こっちのネタを欲しがって、あーだこーだと言ってくる割には、感謝の言葉もないし、えらそうだし、ほんまにいやんなるわ」
「でも、その人は上司なんでしょ」
「だけど、人のネタを使う以上、『ありがとう』の一言ぐらいないとだめでしょ」
そんなやりとりが、2年前に定年退職した先輩との間でありました。私が早期退職する時期とほぼ同じでしたが、勤め人はやはり大変ですね。話のほとんどが、この上司に対する愚痴に終始し、30分ほどの電話の後半は厭になりましたし、聞いていてつらくなりました。
この先輩は定年退職後に同業他社に契約社員だかで入社し、もっとも苦手とするパソコン関連の操作にも慣れたようですが、40歳前後の上司とはそりが合わないようです。
いや、たぶん、年を重ねれば重ねるほど、誰しもが自分より若い上司とのそりは合いにくくなるでしょう。そんな気がします。私ももしどこかに就職していたら、苛立つ心を抑えて抑えて、という作業に疲れていたような気がします。
その点、業務委託は快適です。委託された業務をこなすだけだからです。
ライティングの場合は書く行為への神経は使いますし、取材先との関係にも気を使いますが、仕事をくれた会社との関係ではほとんど気を使いません。たんたんと業務をこなし、対価を得るという関係です。
DiDiの場合はもっとたんたんとしています。DiDiを通じて発注される料理の配達を着実にこなすだけ。パフォーマンスの管理はされていますが、AIによる管理であり、人為的な要素は入りようがありません。人間関係に悩んだり、気に病んだりする要素はゼロです。
今、ハンガリーからの輸入事業は緒について、環境を整えているところですが、2回目以降の輸入がなかなか進まず、難儀しています。気苦労の多い所ですが、夢はありますし、いろんな人とのつながりもでき、お金が生まれるどころか、出ていく方が多いような状況あっても楽しいです。
フローの部分では業務委託のDiDiなりでそれなりに稼げています。アマゾンの配達業務をすればもっと稼げるという目途もあり、金銭面ではそれほど頭を悩まさずに済む状況です。
そういう自身の立場を鑑みて思うのは、50を過ぎ、子供も独り立ちするような環境がでてきたら、会社員から離脱するのが賢明なのではないかということです。
この方は私よりも金銭的に恵まれているため、俳優を目指していますが、それがボランティアの人もいるでしょうし、シニア海外協力隊の人もいると思います。もちろん、どっぷりつかってやるとなると、大きなストックが必要ですが、60歳以降、あるいは65歳以降に本格的に始める前哨戦として業務委託仕事をこなしながら慣らし運転をするということもありだと思うのです。
そうすれば、組織の中の人間関係に悩まされることなく、好きなことをしながら生きていけます。
私は自転車を乗ることが嫌いじゃないし、街をうろちょろするのは好きな方なので、業務委託の仕事をこなしながらも、いい天気の日は「あー、気持ちいいなぁ」って思いながら、走っています。
たぶん、もう就職ができない体であり、メンタルです。