内田篤人が悪いわけじゃない。政府が悪い。厚労省の役人がおかしい。
テレビCMに元サッカー日本代表の内田篤人さんが出てきて、こう言いました。
「ワクチンを打つ前は、やっぱりちょっと怖かったです。
たぶん、多くの人と同じだと思う。
打つ前と打った後。僕の中で変わったことがある。
それは、大切な人と安心して過ごせる。その気持ちは確かです。
あなたとあなたの大切な人を守るためにも、ワクチン接種をご検討ください」
ワクチンは本当に「あなたの大切な人を守る」ことになるのでしょうか。
もしかしたら、逆なのではないでしょうか。
内田さんがワクチンについて語るなか、画面は3つの家族の写真に切り替わります。
うち2つは小さな子供たちと過ごす親子の写真です。
12歳未満の子供たちはファイザーのも、モデルナのも打てません。
つまり、画面に出てくる子供たちはワクチンを打てない子供たちです。
一方で、親の方はワンチンを打っている前提でしょう。
つまり、重症化しにくいけど、罹患はする人たちです。
CMのように、小さい子供と濃厚接触している親が無症状感染者だとしたら、子供に感染させてしまうのではないでしょうか。
そのリスクは間違いなくあるはずです。
日本ではこのところあまり聞かなくなった言葉に「スーパースプレッダー」があります。普通の感染者よりも多く感染させる能力がある感染者のことです。この時には「無症状感染者が感染源になっている」との指摘もされていたと記憶しています。
ワクチンを打った無症状・無自覚感染者はもしかしたら、スーパースプレッダーになってしまうのではないか。
こんなことを考えてきたのですが、半年ほど前から新規感染者が再度激増している米国にその傾向が濃厚だと思うし、ヨーロッパ諸国にもその傾向があるようです。news.yahoo.co.jp
この記事には「CDCが新たに発表したガイドラインでは、ワクチンの接種状況にかかわらず、屋内など特定の場所ではマスクを着用することが推奨されている」としています。おそらく、接種していてもうつるリスクがあるし、無症状であっても人にうつす可能性があるから、空気感染の可能性を低減させるためにマスクを着用しようということだと思います。
そしてこの記事は「接種を完了すれば重症化のリスクは大幅に低減される一方、感染の危険性は残される」と指摘したうえで、「 これは、未接種の人、1回しか接種を受けていない人の感染リスクがさらに高まっているということでもある」と記しています。
まさに同感です。
欧米ではすでにくしゃみによるエアロゾル化によって空気感染が起こることが常識になっているようですが、日本政府(厚生労働省)はいまだに飛沫感染までしか認めてません。この非常識の上に、CMによって「ワクチンを接種すれば人に感染させない」という間違った印象を巻き散らかしているのです。
許せない気分なので、ここに書いてしまいました。
フランスに駐在する友人が言いました。
「フランスの人たちは外ではマスクしないけど、中ではマスクしてるよ」と。
個人で判断できる成熟した国の人たちは、こういうことなのだと思います。