50男の働き方改革~なるか、自営の道~

平成最後の31年4月末、30年近く勤めた会社を希望退職。再就職せず、生きることを目指す50男の記録

【自営業10】いろいろと話が来る。千三つなのか?!

 前の仕事をしていた折、エネルギー業界に接する機会があり、「せんみつ」という言葉を聞きました。原油を掘り当てるのは「1000本掘って3本当たるかどうか」という意味で使われていました。それほど当てるのが難しい。めったに当たらないから、掘り当てた油田は大切にしないといけない。そんな文脈で聞いたのかと思います。そして、今、なぜか私が扱おうとしている商材に引き合いのようなものが来て、「あれ? この商材って、もてもて!?」と思う状況にあるのです。

 

 ハンガリーからの輸入準備でわりと忙しく、最近は書く仕事をほとんどできていないのですが、書く仕事でもかつて複数の話が持ちかけられました。また、こちらからアプローチしたこともあります。

 前に務めていた会社の関係で持ちかけられた話は実際に契約に至り、今もたまに依頼が来るのでわりと確率よく仕事につながっているといえます。でも、「やりましょう」となったのに、ぼしゃったものもあります。そして、そこに心が残ります。

 ぽしゃったうちの1つは、久しぶりに参加したある団体の飲み会で知り合った男性から持ちかけられました。「社史を作りたいので協力してくれ」と言われたのです。この男性はもともと印刷関係で仕事をしており、社史をつくる会社も社史の中身もわりとおもしろかったので、「やりますよ」と答えました。

 その男性はほかの人にも声をかけ、昨秋ごろに4人集まって焼き肉屋で気勢を上げたのですが、その後は音沙汰なし。どうも日銭稼ぎが必要で頓挫してしまったようです。まあ、仕方ないです。

 もう一つのぽしゃった話は、フリーペーパーの発行者に私の方からアプローチして持ちかけた話です。途中までは先方も乗り気だったのですが、途中で降りられてしまいました。この方はずっと1人でフリーペーパーを発行してきており、売り上げが低いとはいえ、利益が確実に出る仕組みができていました。新たなことをするのに「怖気づいた」印象でした。やむを得ないと思いました。

 

 だから、話がうまくいってるように見えても、「下駄をはくまでは勝負事はわからない」のと同様、「話が決着するまではゼロになる可能性100%」ぐらいに思っておかないといけないのだろうと思っています。

 半年たってもまだ決着していない話もあります。これも本づくりの手伝い案件です。あることをテーマに複数の起業家にインタビューして記事をまとめるというものです。半年ほどたっても決着しないのは、新型コロナの影響もあって出版社とのやりとりが長引いているためです。理由がはっきりしているので、これは今でも受けられたらいいなと思っています。ハンガリーからの輸入事業にいい影響がありそうなことも受けたい気持ちを強くさせています。

 

 前段が長くなりましたが、まだ輸入できていないハンガリーの商材に対して2つのルートから話が来ました。ともに、協力してもらっている在ハンガリーの男性ルートです。この男性は非常に信用ができる人なので、両方にアプローチしたところ、パクっと食いついて来てくれたのです。

 ただ、1つは非常に怖いです。話を持ちかけてきた会社は、新たにいい輸入商材を探していたところ、私の扱う商材を仕入れたいとなったというのです。ですが、この会社は現金を億単位、10億単位でもっている不動産屋です。「話にパクっ」どころか「私の会社そのものをパクっ」「私の仕入れルートもパクっ」とされそうな怖さがあるのです。

 もう一方は、ちゃんとした会社です。これはもしかしたら、普通に商談を進めることができ、商材を気に入ってもらえたらそれなりの分量を輸入してくれそうです。売れ行きが良ければがんがん輸入してくれる。そんな期待ももてる会社です。

 

 さて、どうなるか。

 

 もともとが小さい商売から始めようと思っていましたので、両方がぽしゃっても元に戻るだけの話です。これらの話が「千のうちの三つ」に入れば言うことなしですが、997の方に入っても「恨みっこなし」。それくらいの気持ちはもてるのですが、「仕入れルート」をいかれたらすべて終わり。

 商売という博打はしびれますね。黒川某も、麻雀やらずに商売やったらよかったのに。公務員は副業禁止だけど。。