50男の働き方改革~なるか、自営の道~

平成最後の31年4月末、30年近く勤めた会社を希望退職。再就職せず、生きることを目指す50男の記録

【自営業11】倉庫が見つかった! 「やってみなはれ」の深さ

ハンガリーからの商材を輸入販売するにあたって最後まで残っていた懸案は、倉庫と配送の問題でした。それがひょんなことから、解決しました。通関をお任せできる人もひょんなことから見つかった感じでした。そんな経緯から、「やってみなはれ」「やらなわからしまへんで」という言葉に、これまで思ったことのなかった深みを感じ始めています。

 

もともとが徒手空拳で取り組み始めたハンガリーからの輸入販売事業。仕入れ先の人と交渉して、サイトも作ってもらって、売り先のルートも考えて、通関できる人も何とか探して、食品検疫もクリアできる見込みが立って、それでも残っていたのが倉庫と配送の問題でした。

 

ワンルームマンションを借りてクーラーをかけまくっての冷蔵、コンテナ冷蔵、プレハブ冷蔵庫を借りての保管、最後は家の近くで木造賃貸を借りてクーラーで冷やすことも考えました。木造賃貸はつい10日ほど前に下見をさせてもらって、「なんとか行けるか」という感じになっていたのですが、その日の午後、ある会合に参加して出会ったインポーターに倉庫屋さんを紹介してもらえ、そこに決めることができたのです。

 

倉庫はもちろん、冷蔵可能です。配送もお願いできるうえ、その配送料も個人で頼むより安いのです。この倉庫屋さんはいろんな業者の商品を扱っているので、運送会社にとっては大口のお客さんです。だからこの倉庫屋さんから出す商品の配送料は、大口向けのディスカウントが効いているので、個人で頼むより大幅に安くなるのです。つまり、倉庫屋さんに支払う梱包などの手数料は配送料のディスカウントで行って来い。「自分で梱包して運送会社に来てもらって渡して」といった作業が不要になるうえ、えっちらおっちら作業してお願いする配送料が、倉庫屋さんに頼んだ時の配送料+梱包等手数料と変わらないのです。いや、配送料+梱包等手数料の方が安いくらい。。。

 

しかも、保管料は木造賃貸住宅の賃料よりも安い。賃貸住宅に必要な敷金礼金も不要です。さらには、倉庫業としてやっているので、冷蔵機能も完璧で、安全・安心です。盗難の心配もまずない。いいことだらけです。

 

半年間にわたって試行錯誤し続けた倉庫・配送問題が、かくも見事に解決するとは。我ながら驚きです。通関をしていただける人はよく通う店のバーテンダーの紹介でした。バーテンダーが会社員時代に知り合ったフリーの通関業者を紹介してくれたのです。今回の倉庫は大学の同期の紹介から始まった伝手ですが、その同期の旦那さんは私の通うバーのバーテンダー。そのバーのお客さんを紹介してもらい、そこから倉庫屋さんを紹介してくれたインポーターにつながりました。

 

通関も、倉庫も、事業に取り組み始めたころにはどうやっても、見つかりませんでした。正攻法で「業者に電話して」という方法ではなかなか埒が開かなかったのです。それがこんなつながり、酒場つながりで解決しようとは。今でも不思議なのですが、そこは「やってみなはれ」「やらなわからしまへんで」にある深い含意に導かれたのかとも思うのです。

 

「やってみてダメだったら、また一からやり直せばいい」「やらないことには、うまく行かないか、うまく行くかなんて絶対にわからない」。これまではそんな意味でとらえていましたが、この言葉はどうもそれだけではなさそです。つまり、「やってみるうちに、うまく行くかどうかが見えてくる」という含意があるように思えてきたのです。

 

「筋のいい話には、助っ人が現れる」といった感じでしょうか。

 

前回、ハンガリーからの商材に2つの引き合いがある旨を記しました。これはまだ、「千三つ」の域を出ていませんが、この「いい流れ」からすると、うまくいくかも。しかも「落とし穴」なしで。

 

「コロナの上に梅雨」という、うつうつとした日々。 そんな妄想を楽しみながら過ごしています。。