50男の働き方改革~なるか、自営の道~

平成最後の31年4月末、30年近く勤めた会社を希望退職。再就職せず、生きることを目指す50男の記録

【再就職手続き22】パソコン教室、悲喜こもごも。

 受講期間4カ月のパソコン教室も折り返し地点をすでに過ぎ、11月15日の修了式まで残すところ1カ月ちよっと。そのことに今気づいて、割と驚いています。そのパソコン教室は生徒10人でスタートしたのですが、つい最近、30前後の女性が退校となりました。

 パソコン教室では「8割以上の出席が見込めなくなったときは退校処分とする」との決まりがあり、8割以上の出席が見込みがなくなったためです。彼女はだんなさんが美容系の仕事をしているという話でしたので、その仕事が忙しいのかと思いながら、その話を聞いていました。また、身重だったことも影響したのかと想像していたのですが、府立高校を退職されたばかりの男性が「お父さんが大病を患っていたでしょ」と言いました。

 確かに、自己紹介のなかで、彼女はそういう話をしていました。仕事と身重の体と親の看病と。この3つだけでも大変なのに、それでも研鑽に務めていた彼女の姿勢には頭が下がります。

 

 最近、もう1人の同じ年ごろの女性も欠席しがちです。もともと腰が悪く、病院通いもしているようなのですが、それだけでもないような雰囲気も見受けられました。今日も午後から急に欠席となってしまいました。問題がないときは2人ともきちんと教室に通い、ついうたたねをしてしまう私なんかよりよっぽどまじめに授業を受けていただけに、残念に思います。

 

 一方で、私のような能天気もいれば、すでに知り合いの会社から内々定をもらいながら、就職時期を遅らせてもらって教室に通っている男性もいます。ある男性は、奥さんが不動産管理会社を営み、その所有不動産のwebサイトを作れたことから、「これで目標は達成した」と、喜んでいます。「ここ、求職者のための教室ですよ」と言うと、「いやなこと、言うわ」と言って受け流されました。私にも彼と同じような目的がないとはいえないので、えらそうなことは言えません。概して、男の方が適当なのかしもれません。

 

 そんななか、穏やかな性格の40代の女性が朝の3分間スピーチで話した内容が記憶に残っています。「あなたの性格を色で現すと何色ですか」というテーマに沿った話だったのですが、「激しい色の赤」と言ったのです。いつもにこやかで、怒るところなんか想像できない女性がなぜ、「赤」と言ったのか。

 今19歳になる1人娘がまだ小さい時にだんなさんが亡くなって以降、「母子家庭」という弱みに付け込んだようなひどい対応を何度も受け、そのたびに戦ってきたからだというのです。

 極めつけは医療過誤に対する戦い。時間の都合上、詳しい話はありませんでしたが、医療機関に対し、敢然と戦いを挑み、おそらく徒手空拳のような形で始めるしかなかったと思うのですが、書面も自分で作って、おそらく勝ったのです。

 

 女性を怒らせてはいけない。再就職手続きとはなんの関係もありませんが、そう思う次第です。