50男の働き方改革~なるか、自営の道~

平成最後の31年4月末、30年近く勤めた会社を希望退職。再就職せず、生きることを目指す50男の記録

【再就職手続き12】パソコン教室、入校式。メンバーは多彩な10人

 web制作を学ぶパソコン教室の入校式がありました。2時間ほどの説明の後、軽い自己紹介が私を含む入校者10人によって行われました。

 

 60近いであろう白髪の男性は「語学を教えていたけど、これからはパソコン言語を仕事にしたいと思って入校した」と話し、今年府立高校を定年となった男性は「ここの前に1社を受けたが、見事に落ちて考え直した。16年間、学校でphotoshopindesignを教える機会があったので、webデザイナーとして頑張りたい」と気合を込めていました。私は「書く仕事を生業としてきたので、ライティングをベースに仕事をしたいと願っているが、今の社会では書くだけでは役に立たないと思い、受講した」と淡々と。

 

 30代半ばっぽい女性は「印刷関係のデザイナーとして働いてきたが、印刷だけでは仕事にならない」と身につまされるようなことを話し、アラフォーとおぼしき女性は「営業・販売事務をしてきたが、もともと中学高校では美術部に在籍しており、デザイン関係の仕事をしてみたかった。この教室でスキルを身につけ、年齢的に最後であろうデザイナーに挑戦したい」と夢を語りました。

 

 偏見かもしれませんが、もっといい加減な人もいるのかなと思っていました。しかし、みなさんそれぞれにきちんと仕事をしてきて、将来の夢をもって、展望を描いて来ていました。「なるほど、いい加減な気持ちだと、定員割れであっても落とされるわけだ」と、ハローワークで聞いた話を思い出しました。

 

 教室では毎日、日直当番が3分間スピーチを行うとのこと。話す内容は趣味でもなんでもいいらしいのですが、きょうの自己紹介を聞いて、みんながどんなことをしゃべるのか、楽しみになってきました。休み時間にも、いろんな雑談ができそうに思え、なんか学生気分になってたりして。。。

 

 ただ、ここでも気になったのが、男女の違い。10人のメンバーは男女それぞれ5人。事務系のパソコン教室は20人以上の入校者全員が女性だったので、この教室の男の割合は高いといえるのですが、年齢的にも高かったのです。定年した人がいたことには驚きました。つまり、男性は「次のステップ」というより、「余生へのステップ」という人が多いように思えたのです。大黒柱として稼ぐために受講しようという人はあまりいないのかな、と。

 

 きょうの自己紹介では1つだけ、気になることを話した20代後半であろう女性がいました。「親の介護の関係でデザイナーとして勤めていた前の会社を辞めたのですが、在宅でできるようにしたい。もっと仕事の幅を広げるために、受講を決めました」-というものです。

 もちろん、就職先によっては在宅でできる会社もあるでしょうが、そのニュアンスは明らかにフリーランサー個人事業主としての仕事でした。

 「(会社への再就職が入校の前提だったはずなので)これ、ダメなんちゃうん」と心の中で突っ込みました。

 まあ、学校の人は聞き流していたので、OKなのでしよう。

 

  男と違って、女はもっと気楽に生きている、と改めて思いました。もちろん、この気楽は、植木等のスーダラ節やハナ肇とクレージーキャッツ的な「気楽」ではありません。「余裕」といった方がいいのかもしれません。レールを少し外れたら「アウト」的な、今の男のサラリーマンが感じているようなプレッシャーを多くの女性は感じていないように思うのです。もちろん、私はそれが正解と思っています。だから、私はいま、こんな感じなのでしょう。

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 今日は教室で使う教科書を7000円で購入しました。割と、思い描いていた通りの授業内容のような印象を受けました。1回50分の授業が1日に6回。4カ月間の授業は割と大変だと思うのですが、それなりに知識もスキルも身につくのではないかと思えてきました。