50男の働き方改革~なるか、自営の道~

平成最後の31年4月末、30年近く勤めた会社を希望退職。再就職せず、生きることを目指す50男の記録

【再就職手続き20】パソコン教室、折り返し。webサイト制作は楽しいし、絶対的に役に立つ!

  最近、パソコン教室が面白くなってきました。これまでの授業は、プログラミングの一種のようなコーディングの仕方を教科書をにらめっこしながら習うーというものでした。プログラミング言語の一種であるhtmlとかcssとかいう存在を知ることから始まり、それぞれの言語がどう機能するかを学んできました。何もかもが初めてで、いちいち壁にぶち当たり、「大丈夫か、おれ」みたいな挫折感も味わったのですが、自ら考えた自らのwebサイトを自ら作るーという作業に入って楽しくなってきました。

 

 創造性のあることは、やはり楽しいです。 

 

 webサイト作りは「ポートフォリオ」を作るためです。私の場合、ポートフォリオと聞いて思い浮かぶのは、資産をどう配分しているか、つまり現金や不動産、株や債権などの資産に占める割合がどうなっているかーを示す円グラフのようなものでしたが、web関係の求職者にとって、つまり私たち生徒にとっての「ポートフォリオ」は自らのスキルを示すための作品集です。今、私たち生徒はこのポートフォリオの制作実習という授業に取り組んでいるのです。

 

 本格的な制作実習が始まる前、講師からはかつての教え子、つまり私たちの半年前とか1年前に受講した生徒たちの作品を示してくれました。「こういうものを作るんですよ」というインプットを行い、生徒たちに自分の作品のアイデアを醸成してもらうためでした。しかし、それら紹介された作品群は、デザイナーの卵たちセンスのいい人たちのものです。「とてもじゃないけど、こんなもの作れない」と思わせるものでした。

 

 しかし、先週末、頭のなかであれこれ考えているうちに、「そうだ、これを作ろう。これしかない」というアイデアがでてきて、火曜日の授業でざっとした絵コンテのようなものを作ると、いい感じにできるように思えてきました。

 

 実は先週、コーディングのテストがありました。筆記テストはほぼできたし、制作実習のテストも自習をしたことからある程度の自信をもっていたのですが、制作実習のテスト中に思いっきり眠たくなって、最後までプログラムを書くことができませんでした。「またしても再テストだ」との思いをもって週末を過ごしていたのですが、なんと筆記は満点、トータル78点で合格でした。

 そんなことで気をよくしたこともあって、火曜日の夜には自宅でwebサイトに使う写真をUSBメモリに取り込み、水曜日の授業に臨みました。「トップページいっぱいに写真を使う」というコンセプトのもと、背景写真をトップページの画面いっぱいに表示するようcssを書き、グーグルクロームに表示させてみると、ばちっと出てきました。自信が深まりました。

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写真はハンガリーに旅行に行った際に撮っていたトカイワインの産地、トカイ村のぶどう畑です。なんか、「これだけで満足」といった感じなのですが、うれしくなってどんどん作ってみました。

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これは、トップページに続く「ハンガリー旅行記」の紹介画面です。

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そして、これは別サイトになる「ハンガリー旅行記」のトップページです。

写真の配置や大きさもわりと自分で設定できました。家に帰ってからさらに進めた結果、それぞれのページに飛ばすためのリンクを張る設定もきちんとできました。

 

こうなると、楽しくなるものです。

 

そして、金曜日の授業ではメディアクエリという、スマホ用の画面設定にも取り組み、ハンバーガーメニューと言われる仕掛けにも取り組みました。ここまで来ると講師のお世話にならざるを得なかったのですが、徐々にいい感じ仕上がっていくのはうれしいものです。

 

 ポートフォリオ作りの残りは、週明けの1日だけ。その後はフォトショップなどの授業があるのですが、教室終了後も講師が1時間だけ残っていてくれているので、居残り作業、居残り質問もできます。なんか、あれもこれも習得してやろうと、ポートフォリオの作品に盛り込んでやろうと思うと、教室が待ち遠しくなります。

 

 なんで、こんなに頑張るのか。「コーディングメインの仕事なんて絶対無理」と思っているのに、なぜ頑張るかというと、この作品がそのまま、ある仕事に生かせる可能性があるからです。生徒の中には、自ら所有する不動産の案内ページを作っている人もいます。考えることは同じです。ポートフォリオの作品を、副業なりなんなりに生かすーという考えです。

 

 ただ、こんな考えばかりだと、「求職しようとしてないやん」という突っ込みが予想されます。確かに、キャリアコンサルティングでは、「このパソコン教室は求職者支援訓練なんですから、就職することが前提。フリーランスとか自営とかを目指すのは趣旨と違います」と言われました。でも、完全にフリーランスとか自営とかでできる自信とスキルがあれば、わざわざ受講しません。自信もスキルもないから受講しているのであって、得たスキルをセールスポイントの1つにして再就職する可能性もあるのです。

 そういう気持ちの一方で、「フリーランスだろうがなんだろうが、働いてない人が働くようになったらいいやん。国としても受講してもらった甲斐があったというものでは」と思うのです。

 そして、実態でいうと、今の生徒10人のうちweb系に行けるのは1人か2人といったところのようです。人生、甘くない。だからこそ、あれやこれやを考えないといけないと思うのです。

 

 7月16日から始まったパソコン教室は11月中旬で終了します。つまり、今が折り返し地点。後半戦に入ったところです。失業者となってからは4カ月半。そろそろ、霧を取り払って、がんと前に進みたい。ポートフォリオの作品がうまく行き始めたことで、気分は前向きです。