【再就職手続き18】えっ、君もパソコン教室なん!!?
いや、悪いことはないです。
いいことだと思います。
でも、あなたにやられると、私の立つ瀬がない。。
そんな思いを、とあるバーでしました。
知人と行った某ジャズバーからの帰り、「亭主元気で留守がいい」を装うため、ときおり行くバーに1人で立ち寄った折のこと。「きつい酒は無理」と思って頼んだビールを飲んでいると、となりに愛嬌のある男の顔が出てきました。数カ月前に会社を辞めたアラサーの男でした。
幸いにして、少し離れたカウンターにいる若者2人組は明らかにサラリーマン。心斎橋のバーでは3か月ほど前、カウンターにいる全員が無職の「無職3連発フィーバー」が発生したので、そんな事態を避けたかったのです。私も彼もいまだ無職でしたが、若いサラリーマンのおかげで3連発は避けられました。
そんなことにほっとしながら、無職のようなお気楽アラサーマスターも交えて話すこともあったのですが、「パソコン教室に通っている」という、愛嬌のあるアラサー男の話を聞いて少し血の気が引きました。
私も、つまり、私が通っているパソコン教室のアラカン(アラウンド還暦)男と同様、web制作関連を本業にできるとは思っていませんが、もしかしたらそれを特技にしないといけないかもしれない。そんな立場の私から言わせると、アラサー男に本気でweb制作を学ばれると立つ瀬が絶対にないのです。
聞けば、前職を辞めたのは別にやりたいことがあったためで、web制作を学び始めたのも本業とするためではなく、本業にすべく取り組んでいる"別のこと"をwebで発信するのに際し、すべてを自らでやりたいがためでした。
「人にお願いすると金がかかるから」という至極当然な考えだけでなく、「web制作の依頼も受けられるようになれば」という、私からすればすけべ根性も持ってました。すけべ根性なんて言い方をするのは、私も同じ考えだからです。「自分のことを発信するスキル位は得たい。そうすれば、他人にお金を払う必要がなくなる」ということも、私と同じでした。
まあ、私のすけべ根性が成就することはないでしょうが、彼のすけべ根性はもしかしたら成就するかもしれません。若いですから。
彼のやっていることは、趣味の世界で自らのスキルを生かすこと。すでに、本業にしたい趣味の仕事ぶりに関しては写真や動画もできおり、知人につくってもらった動画をスマホで見せてもらったところ、なかなかの出来でした。
そして、その趣味の世界とは別に本気で仕事として取り組み始めているのが写真。ヨーロッパで注目され、CDだかも出したというラッパーだったかの写真も手掛けたとのことで、見せてもらいましたが、インパクトの強いなかなかいい写真でした。
で、「いくらもらったの」と聞くと、「3000円」。
いくらなんでも安すぎます。
名もない人間の写真です。買ってもらえるだけで、「よし」とすべなのかもしれません。そして、ラッパーだったかの人も、億万長者どころではないでしょうから、「3000円」が精いっぱいなのかもしれません。
でも、彼らは、アラサー男もラッパーも夢を描けますし、当たり前に夢を持ってます。ヨーロッパで名を成し、日本に逆輸入。そして、あの写真を撮ったカメラマンとして脚光を浴びる。そんな夢。。
そんな夢は、私には描けません。いや、描いているかもしれません。
すみません、酔っぱらってます。
ちなみに、お勘定はビール2杯で1000円でした。ごちそうさまでした。。