50男の働き方改革~なるか、自営の道~

平成最後の31年4月末、30年近く勤めた会社を希望退職。再就職せず、生きることを目指す50男の記録

【退職手続き13】「社員でなくなったので」 楽しみにしていた健保の付加金12万円が消えた。

 楽しみにしていたのです。

 失業手当中心の生活ですから。

 制度に則って、給付していただけると思っていましたし。

 手術をした時は社員だったし、「数カ月で給付される」とその時は聞いていましたし。

 

 なのに。なのに。なのに。

 12万円は消えました。

 

 確かに、入院して儲けるなんて、おかしな話です。

 とは、思います。

 日本生命からは入院給付金などとして30万円だったかは出たので、この時点で自己負担分の15万円を引くところの15万円は"儲け"でした。このご利益に加えて、12万円。このお金は健康保険組合の制度として給付されるものでした。前の会社の健保はありがたいことに、3万円を超える自己負担分は健保組合から賄う制度を持っていたのです。だから、自己負担の15万円から3万円引くところの12万円が付加金として給付されるはずだったのです。

 「給付されるのは、数カ月後」と聞いていましたので、ずっと待ってました。通帳を記帳しては、入金されていないことを確認すること数カ月。きょう、パソコン教室がありませんでしたので、思い切って前の会社の健保組合に電話しました。

 そしたら、女性が出てきました。在職時代に直接会ったこともある女性だったと思います。健保の番号だったかを聞かれたのですが、「もう辞めましたので」というと、社員番号を聞かれ、これはすらっと答え、むこうもさっとチェックして「〇〇さんですね」と確認されました。

 「そうです」と答えると、「付加金が出ているかどうか確認しますね」と言ってしばらく、「出ていませんね」と。彼女の口からは続いて、「2月の手術でしたので、レセプトが会社に来たのが4月。付加金の給付は6月の予定だったのですが、すでに退職されていたので給付がなかったのです」と。

 「給付時点で退職されていた方には給付されないことが健保組合のルールで決まっているのです」「みなさんに、そういう対応をしていますので、特別扱いはできません」

 

 いや、特別扱いを求めているのではありません。

 ただ、「ひどくないですか」と言いたいだけなのです。

 

 私の手術は右目の黄斑変性の悪化を止めるためのものでした。手術自体は成功したのですが、見え方はどちらかというと手術前より悪化。右目だけでみると、昔の遊園地にあったゆがんだ鏡に映る顔のように、今なら変顔にするアプリのように、人の顔がゆがんで見えます。

 幸いにして効き目は左目。基本的に、目から取り入れた信号は頭のなかでいいように加工されるようなので、右目のゆがんだ信号は無視されて両目での見え方はきわめて普通なのですが、左目頼みがきつくなっています。だから、「そのうち斜視になってしまうんやなかろうか」と心配したほどです。ただ、もうこの年になると、どれだけ左目に頼っても斜視になることはないそうです。高校の同窓会的な場で、看護部副部長さんが言っていました。

 

 以上は余談です。私の場合はこの程度だから、「12万円のことは忘れよう」と思います。「もう少し早く入院していたら、まだ社員だった4月のうちに付加金が給付されてたのに」とは思いますが、もう忘れます。

 でも、自己負担が3万円を超える病気というのは、そこそこの病気です。私のように片方の目だけであれば、再就職にも支障はありませんが、もっと大きな病気やけがであれば再就職の時期に影響したり、再就職そのものに影響したりする可能性もあります。

 そんな状況だったら、健保組合の付加金は私以上に頼りにします。それが、入院時は社員なのに、まだ希望退職に応じるかどうかも決まっていなかったのに、健保組合がレセプトを受け取った時にはまだ社員だったのに、「給付の時点が社員じゃないから給付しない」なんて、あんまりじゃないでしょうか。もしかしたら、このような制度をもつ健保組合は珍しいのかもしれません。でも、制度は制度です。「給付時点で社員でないものには給付しない」というのも、制度ではありますが。。。

 きょうはもう1つ、金銭がらみでショックを受けることがありました。

 あー、やんなっちゃう。