50男の働き方改革~なるか、自営の道~

平成最後の31年4月末、30年近く勤めた会社を希望退職。再就職せず、生きることを目指す50男の記録

【再就職手続き7】事故調査員は75歳まで!! 「これで決まりさ」

 1カ月ぶりに再就職斡旋会社の人と会った。

 前日に、その会社のホームページにログインして、職務経歴書とかやらを作ろうとしたら、ログインできなかった。どうも、パスワードが期限切れになっていたよう。だから、何も準備できず、しかも時差ボケが抜け切れていないので、5分遅刻しての相談開始だった。おまけに、担当者が代わっていたので、初めて会う人だった。

 まあ、「今更焦ってもしょうがない」。なるようになる。

 そういえば、昨日は、前の会社で、私がコーディネーター的な仕事をしたセミナーが行われ、進行役を務めました。参加者はごく少なかったですが、喜んでくれた参加者もそこそこいて、次回も行うことが決定。「次につながった」ことが心に余裕を持たせたのかもしれません。

 

 とりあえず、パスワードを更新して、キャリア経歴書の入力方法なんかを教えてもらうとともに、職業訓練の一環でパソコン教室に参加する予定であることなどを伝えました。相談員の方は、「パソコン教室に通っても、あまりスキルアップは期待できませんよ」という感じでした。「若い子に張り合っても無理」「スピードで負けます」なんて反応も相談員の方から出ましたが、そんなことは織り込み済みです。

 私としては、webの全体像とか基本的な仕組みさえ学んだことがないので、そこも知りたいのです。全体像を知らないまま、webをいじることは避けたいという思いがありますし、再就職したとして、その会社の若い子に「そんなことも知らないんですか」的な態度をとられたくない。足手まといにはもっとなりたくないので、パソコン教室におけるソフトの実技で「足手まといにならない程度のスキルを身に着けたい」と思っています。

 上達するのは(もちろん上達の度合いは遅いでしょうが)、仕事を始めてからでしょう。相談員からは「感性が大事ですが、感性で負けますよ」なんて指摘も受けましたが、もちろん、感性で勝てるなんてことも思っていません。

 それでもパソコン教室に固執するのは、パソコン教室に行っていたら、求職活動が免除されるからです。これがいいのです。それなりに学び、失業手当をもらい、次の会社を考えつつ、独立の道とかも探る。

 なんか、こんなんでいいのだろうか?と、書いていて不安になりますが、まあ、まだ失業手当は3週間分しか出てませんし、無職になってから2か月近くとはいえ、2か月は経っていません。

 相談員の方も、「教室を終えたら2か月で決まります」と言っていました。そう、ビジョンが定まっていれば、一定程度の(?、大幅な???)妥協もしつつ再就職が必要なら再就職するでしょう。この相談員の方が、再就職までの期間が長引く事例として挙げたのは、「ビジョンが定まらない」ケースとか、「自らのことがよく見えておらず、ビジョンの変更を余儀なくされる」ケースとのことです。だから、とりあえず、収入面とかを含めて、ビジョンをしっかり確立させることの方が、再就職を急ぐことより大事なのかもしれません。

 

 ここまでは、前振り。ここからが、「これで決まりさ」です。

 

 そう、事故調査員の話です。

 この相談員の方はいろんな職歴を重ねてきたそうで、その1つが事故調査員です。損保会社が何社か集まって事故調査会社を作り、事故調査員に調査委託をするそうです。

 調べてみたら、ありました。

 損害保険リサーチという会社です。

https://www.sonpo-r.co.jp/recruitment/outsourcing/guideline.html

  このHPをぱっと見た限りでは、業務委託を何歳までしてもらえるのかわからないのですが、どうも75歳までやらせてもらえるそうです。

 前の会社では55歳から給料が2割下がり、仕事の中身もたぶんおもしろくなくなり、60歳を超えると月20万円そこそこでこきつかわれる。そんな展望しかもてませんでしたので、75歳まで、それも、やることさえやっておけば文句を言われる筋合いのない業務委託で仕事ができるというのは、すごくいい話です。

 

 この方は自らの経験を踏まえ、依頼が来たら、現場に行って、といっても「だいたいここらへん」というところで写真をとり、事故の当事者双方に電話して言い分を聞き取り、といっても、たいていは「相手が100%悪い」ということなのでその言い分をまとめて報告するだけ。CADのようなソフトで事故現場の見取り図をつくるのが大変だったけど、「慣れてきたら、前のを流用できたりするから、手間でもない」なんてことも言っていました。

 とはいえ、時給2000円には至らない。つまり、uber eats程度ということのようですが、はじめのうちは、uber同様におもしろいでしょう。実際にやるには、1週間缶詰になって研修をするということなので、簡単ではありまんせんが、この方は本業の傍らで10万円近く稼いでいたそうです。本業でやっている人の中には40万円程度稼いでいた人もいたとか。この方の場合、本業が忙しくなって調査員の仕事を辞めてしまったそうですが、本業にすることも視野に入れていたそうです。

 

 そして、世の中にはこういう仕事がほかにもあるとして、「生存確認」と「債務者の所在確認」の仕事を挙げました。「生存確認」は生保からの業務委託で行うようです。この方はこの仕事はしていなかったようですが、お金は良いらしいです。その分、大変さも増しそうでした。しかし、した経験がある「債務者の所在確認」の仕事は、債務者の自宅に行って、3時間ほど見張って在宅を確認できなければ「督促用紙」か何かを投函するなりし、依頼会社に「不在」と連絡するだけのような話でした。

 相談員の方はもちろん、わかりやすくしゃべっているので、話が簡略化されています。大変なこともあるのでしょう。ただ、それでも言えることは、世の中にはいろんな仕事があるということです。

 

 この方の話したことでもっともふるっていたのが、「若いんじゃないだから、副業がだめとかなんとか気にする必要がない」「若い人は副業がばれて首になったら次を探すのが大変ですが、50を過ぎていたら(選り好みしないで済むんだから)すぐに次は見つかりますよ」と。

 

 1つの会社にしがみつくことだけが、人生じゃあない。

 

 私の場合は、すでに会社にしがみつくことを放棄してしまった身ですので、今から決めるような「これで決まりさ」ではありませんが、いかがですか? 事故調査員!!