50男の働き方改革~なるか、自営の道~

平成最後の31年4月末、30年近く勤めた会社を希望退職。再就職せず、生きることを目指す50男の記録

【働き方改革7】正社員と非正規社員はまったく違う!!!

 こんなタイトルを付けると、「おまえはアホか」と言われそうですが、やっぱり、実感としてはこうなんです。

 

 6.20の【心構え2】の書き込みで紹介した、地元のハローワークに就職した元同僚の話を聞いた実感です。

 

 この同僚と私は、ある地方の出先に入れ替わりで勤務し、アルバイトとか派遣とかで雇われている非正規社員と一緒に働いた経験がありました。そこでは、正規、非正規の役割分担の垣根がすごく低く、非正規の方が正規よりも働いているといってもよい状況にありました。

 

 もちろん、正規がきちんとした給料をもらっているのに対し、非正規は月20万円台。それでも非正規の人たちががんばってやってくれていたのは、「次」を描けるだけの若さがあったから。結果的に、彼ら、彼女ら(といっても、30代半ばに近い人もいた)は、その頑張りが認められて正社員に登用され、今は本社勤めをしています。もちろん、給料も上がったし、先々の給料と雇用も保証されています。

 

 でも、それは結果論。別の地方の出先でばりばりと働いてくれていた非正規社員の中には、今回のリストラのなかで契約更新がされなかった人もいます。便利使いされて終わったのです。私としては関りが薄かったので、それほど心が痛まないで済んでいますが、それでも厭な気分を今でも持っています。

 

 そういう経験を共にしている元同僚は、ハローワークで勤め始めて「正規、非正規の垣根の高さに驚いた」「これがあるべき姿だ」ということを感じたといいます。

 

 ハローワークでの元同僚の雇用形態は非正規。平日の午前9時から午後4時半まで働いて、昼休憩を除けば6時間半勤務。それで月20日ほど働いて額面20万円ほど。日給1万円、時給1500円ほどだから、決して高くはありません。

 

 ハローワークでは非正規の方が正規より多いらしく、3分の2が非正規とのことです。そして、その非正規の人たちは時間になると残業をせずにさっさと帰ります。職場がハローワークだから、当然ともいえますが、仕事をしていれば当然、時間ぴったりに終わらないこともあります。次の日に持ち越せない、持ち越すべきではない仕事もあるでしょう。元同僚によれば、そういう時には正規の公務員が対応するのです。

 

 非正規の人の責任範囲は決まっていて、それを超える部分は正規がカバーする。

 

 「これがあるべき姿なんですね」

  自戒がこもった彼の言葉を、私も共有しています。

 

 ハローワークの非正規の人たちの多くは40オーバー。30半ばまでだった当時の非正規の人と比べるのは難しいかもしれませんが、若かろうが、若くなかろうが、非正規の人に甘えるのはやってはいけないことなのだと、恥ずかしながら改めて思いました。

 

 元同僚はいま、兼業・副業のことは考えていません。どころか、「覚えることが多すぎて、帰ったらぐたっとしてしまう」と言います。戸建てのマイホームがあってローンも返済済みだし、奥さんも働いているし、子供もほぼ独立状態だし。「不安要素が少ないから」兼業・副業を考えなくてよいという側面はあります。

 

 それでも「これで生活が成り立つのかどうかはまだわからない」「1、2カ月経過してみないと、なんとも言えない」と話しています。で、「成り立たない」となれば、「別の仕事を探す」か、「資格をとって、給料アップもしくは正規化を目指す」考えです。

 

 でも、私としては兼業・副業を目指すことを選択肢に入れてほしい。

 前の会社の非正規の人たちにはなかった選択肢。それは勤務時間がきっちりしていることによって可能になる兼業・副業です。

 

 国家公務員一般労働組合のHPにあるQAには下記のような回答が載っています。

http://www.kokko-net.org/kokkoippan/modules/02_QandA/index.php?category_id=19

 

 「非常勤職員のアルバイト兼業は可能です。「国家公務員法」の第104条では、正規の国家公務員の兼業は「内閣総理大臣及びその職員の所轄庁の長の許可を要する」と制限されていますが、非常勤職員は「職員の兼業の許可に関する政令」(昭和41年)の第3条で、その条文の適用が除外されています。
 注意すべき点は、非常勤職員にも守秘義務が課せられており、職務で知り得た情報を漏らさないことです。また、アルバイトを始めるに際して職場での人間関係など不安があるようでしたら、職場にある労働組合に相談するとよいでしょう」

 

 一方で、「公務員の契約社員臨時的任用職員(臨時職員)の場合は、副業禁止規定が除外されるケースがあるため、副業してもいい場合もあります」https://information2.net/komuin-keiyakusyain-hukugyou/

 こういった、「限定される」との書き込みも多いのです。

 

 どちらが正しいのか、現時点で明確には言えないのですが、私は「やったらいい」という立場です。

 

 前の会社が契約してくれている人材系会社の相談員は、兼業・副業規定の有無を気にする私に、「ばれたら、ばれたでその時。首にされたら、また探せばいい。なんとでもなりますよ」と話しました。

 

 そう、50を過ぎれば、よほどのことでない限り、「人がうらやむような」会社には就職できません。となれば、相談員の言う通り、「辞めろ」と言われたら、辞めたらいいだけなのかしもれません。「履歴書に傷がつく」なんて懸念はちっぽけなことなのかもしれません。

 

 それに、兼業・副業であろうが、お金がもらえるということは、「誰かがお金を払ってもよい」と思ってくれているから。「誰かが喜んでくれた」のだと思うのです。

 だから、本業(ハローワークの仕事)がおろそかにならないとか、利益相反でないとか、秘密保持に抵触しないとか、信用失墜行為にならないとか、本業への変な影響がない限りは、どんどんやったらいいと思うのです。

 

 私はuber eatsをやりながら、時には前の会社の近くまで商品を取りに行ったり、大勢の客がいるところに商品を取りに行ったりしながらも、「お金払ってでも配ってほしいと思う人がいるんだから、この依頼がある。配るという行為が役に立ってるから、お金がもらえる。だから、がんばろう」と思っています。

 兼業・副業も、それなりの対価がもらえるのであれば、それは社会に役立っているということ。本業が非正規で時間に余裕があるならばなおさら、兼業・副業をした方が、より多く社会に役立てていることになると思うのですが、どうでしょう。私はやはり「自分のためにも、社会のためにも」、「兼業・副業バンザイ」と思うのですが・・