50男の働き方改革~なるか、自営の道~

平成最後の31年4月末、30年近く勤めた会社を希望退職。再就職せず、生きることを目指す50男の記録

【再就職手続き3】職業訓練選考会に参加、やっぱり女性ばっかり!

 

 部屋に入った途端、「やっぱり」と思った。

 

 職業訓練の選考会開始5分前だったので、私は最後から2番目の入室者だったが、目の前の部屋にいたのは、1人の男性を除いて全員が女性。最終的にも、18人の出席者のうち私を入れて男性は2人だけだった。女性のうち6人は黒のスーツに身を包み、皆それなりにこぎれいな格好をしていた。そして、20代が半数近くに見えた。

 この部屋には、私が希望している「Webサイト制作科」だけでなく、総務系の「パソコン実務科」という科目の希望者もいたから、女性が多くなりがちというのはあったかもしれない。

 しかし、これから就職しようとするときに、パソコンが必須のスキルという状況は男も女もかわらないはず。そして、「パソコンは学ぶものではなく、慣れるもの」的な考えで、パソコンの技能習得の機会を社員に与えない会社は、私が勤めた会社も含めて多いだろうから、いくら長年勤めても、いや、長年勤めていればいるほど、時代とのギャップが広がっているはず。だからこそ、男性にも必要だと思うし、私はそう判断してパソコン教室に通いたいと願った。

 なのに、圧倒的に女性が多いという状況は「男はすぐに就職しようとしがち」という私の見立てを裏付けるものだった。そういう状況に追い込むのが、男の妻である「昭和の女」。これは致し方ないところもあると思うのだが、個人的には「昭和の女の対応は、結果的に間違っている」と思うので、別稿で書こうと思います。

 

 話が少しそれたので、元に戻します。

 

 選考会では、筆記用具だけが求められていたので、一応鉛筆と消しゴムも用意していたのですが、必要だったのはボールペン1本。それも簡単なアンケートに答えるためで、アンケート以外には個人面接があるだけでした。

 アンケートでは「暴風などで休講になることがありますが、理解してもらえますか」とか「当番制で黒板消しなどをしてもらいますが、良いですか」といった、教室の運営に関して理解を求めるものがほとんど。私も含め、始まる前はそれなりにみんな緊張していたが、拍子抜けするものだった。

 アンケートとは別だったと思うが、1つ気になったのが、 アンケートの書き方を指導してくれた男性が発した「教室終了後、3か月以内の再就職を目指してください。雇用保険に入っている会社でないとだめです。自営業もだめです」という話だった。

 このブログのタイトル通り、できれば「会社には(べったりと)頼りたくない」と思っている私としては、「自営業はだめ」という一言が気になった。自営業を始めたら、授業料を払え-とでも言われるのか。面接の後に聞いたら、「教室に授業料はありません」ということだったので、どうもそうではないらしい。

 じゃあ、「なんなんだ」と思う。自営業の場合も、大きくなれば人を雇うこともある。そうなれば、当然雇用保険には加入する。「なんの問題もない」どころか、日本の社会にとっても、雇用保険制度にとっても「むしろ好ましい」ことだと思うのだが、たぶん日本の社会というのは「会社大好き」「会社が日本の基盤」「日本人たるもの、会社員たれ」という意識が根底にあるのだろう。阿呆らしいと思うけど。。。

 

 で、面接では、アンケートの書き方を指導してくれた男性と、女性の計2人が面接官となり、「なぜこの教室を希望したのか」「教室のどの部分に興味があるか」「再就職先としてどんな会社を考えているか」という大きく3点を聞かれた。

 「前の会社でもパソコンを使っていたが、仕事上必要なソフトを必要な範囲で使えるスキルしかなく、基礎的な知識も習得したことがない。再就職先では必ず、さまざまなソフトを触るスキルが求められると思うから、この科目を希望した」「この科目では、実技的なことだけでなく、webの基礎的知識、個人情報の取り扱いについての講義にも興味があります」「書くことをずっと続けてきたので、再就職先でも、書く仕事をベースにwebで発信するということができたらと思っている」

 面接ではこんな感じで答えた。結果はどうなるかというと、たぶん、合格する。なぜなら、総務系の「パソコン実務科」は定員オーバーという話だったが、私の科目の方は定員割れをしていたから。

 もちろん、人としてダメ出しされれば、落ちるということもある。合否判定は28日ごろに郵送で行われる。落ちたら、すごくショックです。途方に暮れると思いますが、きちんと報告します。