50男の働き方改革~なるか、自営の道~

平成最後の31年4月末、30年近く勤めた会社を希望退職。再就職せず、生きることを目指す50男の記録

【日記9】病院通い、歯医者通いが激しいのは、50男の定め。オーバーホールも必要だ。

 あっ!

 「このごはん、なんか固いもんない?」

 珍しく娘と食卓を囲んでいるとき、口の中がガリっとなった。

 しゃもじがいい加減に使われているから、しゃもじにはときに、カピカピの米がついている。だから、そのしゃもじを使って炊飯器からご飯をよそうと、カピカピの米が混じる。

 それでガリっとなったのかと思ったが、娘は「ない」という。

 

 しばらくして気が付いた。右上の歯のかぶせものが割れたのだ。

 

 2年ほど前から歯には気を使い、歯磨き粉は歯周病予防のものを使い、歯間ブラシも朝食後の歯磨きの際には必ず行っている。歯医者も半年に1度は行くように心がけ、つい最近も「よく磨けてますね」って、歯科衛生士から言われてにんまりしたほどだ。

 

 それでも、こういうことがある。割れたときは「こんなかぶせもの、してたっけ」と思ったが、新しいかぶせものを作ってもらうときに、「そういえば、あったな」と思い出した。

 今日はその新しいかぶせものをつけてもらった。今年だけで3度目の歯医者。まあ、仕方がないが、実はその後には整骨院にも行ったのだ。

 

 4か月ほど前、大腸内視鏡検査を受けるべく、前日夕方から絶食していた検査当日の未明、トイレで失神してしまい、床だか壁だかに顔をぶつけた。内出血した血が目に広がり、何日も目が充血した状態になったが、目が悪くなるわけでも、なんでもなかった。

 それなのに、この数か月、左頬あたりのしびれが取れない。命にかかわるようなことでもないからほっておいたのだが、なんとなくひどくなってきているように思い、神経内科に行ってみた。このクリニックは実に素早く対応してくれて、当日中にMRIによる画像診断を行ってくれ、脳や血管、三叉神経に異常はないことがわかった。

 末梢神経の異常だろうということで、ビタミンB12の錠剤を飲むことになったが、すぐには効果が現れない。別件で、ちょっとした無理をして以降、首の付け根の後ろにだるさを感じ続けていたこともあって、昨日、整骨院に行って相談した。

 すると、首は疲れだけでなく、体のゆがみや姿勢の悪さからも来ていると言われた。しびれについては、筋肉の硬直による神経の圧迫が原因になっている可能性もあるとし、体のゆがみを元に戻す施術をしてもらうとともに、顔や首の付け根に針治療も行った。

 それでもすぐに首の疲れはとれず、しびれも残ったままだが、ビタミンに即効性がない以上、筋肉ほぐしと針を信じるしかない。

 

 大腸内視鏡検査ではポリープも見つかっており、7月には手術だ。昨年からは加齢黄斑変性という目の病気の治療も行っている。40過ぎからの持病である心房細動という不整脈の一種では3か月に1度の通院が続く。つまり、週に1、2回、ひどいときには週3回も病院やらのお世話になっているのだ。

 

 どうしても、加齢とともに、肉体は弱る。弱れば、故障する。やむを得ない。だから、ポリープにしても、首のしんどさとか顔のしびれとか、まあやむを得ないと思う。そして、その一方でもし、今も会社にいたら、こんな感じで病院通いができただろうか?とも思う。

 無理して働き続け、異常が極大化して倒れるまで気づかないふりをする。そんなことになっていたかも。実際、 同期の社員には十二指腸潰瘍をこじらせて開腹手術を行い、死線をさまよいかけた男、盲腸入院した男がおり、先輩は五十肩で手術までした。

 

 だから、いいオーバーホールの機会になっている。そう思おうとしながら、これを書いていて、昨日の、加齢黄斑変性の外来診療を忘れていたことに気が付いた。病院通いも大変だ。