【日記6】ついに、平日の朝がやってきた。「気にしない力」を高めた。
4月末に退社してプーの身となって以降、GW、高知・東京旅行とイベントが続き、喪失感とか疎外感をまったく感じずに過ごしてこれた。
知り合いのいない高知では、やるべきこと、やりたいことをみつけ、それをこなした。平日に休みが取れた日の小旅行気分だった。金曜日に東京に着いて以降は、元会社の同僚や旧知の友人と会うという夜を3晩にわたって続けた。昼間もなんやかんやとやりたいことが見つかり、それなりに忙しく過ごした。
しかし、今日からはしばらく、イベントごとのない平日が続く。
これは、割と自分の精神状況にとっては実験的だ。
高知から東京に飛び立つ日の昼間、ひろめ市場でダバダ火振を飲みながらちりめん丼をいただき、「無職って、最高!」って感じた。いま、高知にあって、昼間から酒を飲み、うまい丼をいただくという境遇を最高に幸せに感じたから。
ただ、その「いま」は過ぎ去り、今の「いま」は東京のホステルのドミトリー部屋の上段ベッドにいて、このブログを書いている。「株価、意外と下がらなかったな」なんて思いながら。
その前に行ったことは、体操。これはもう10年ぐらいは続けている日課。少しずつパターンを変えてはきたが、基本は腕をぐるぐる回したりといった、血の巡りをよくするためのオリジナルの体操で、低血圧だからこれをしないとなかなか体が始動しない。
今回の旅の目標の一つは、旅先にあってこの朝の体操をきちんとこなすこと。
実は高知にあっては、一度もしなかった。自転車に乗ることの方が急がれたという側面もあったが、怠慢もあった。
そして東京。1泊目もしなかった。2泊目は公園でした。そして3泊目の今日も公園で行った。コンビニで買ったサンドイッチとクリームパンを頬張りながら、時にコーヒーを流し込んで、きっちりと行った。
時間は午前8時半。徒歩で出勤するサラリーマンが多く行きすぎ、そのうちの何人かは奇異な目を投げかけるが、そんなことは気にしない。
サラリーマンにはサラリーマンのルーティーンがある。
あさ、スーツをきっちりと着て出勤して職務をこなして家に帰る。
昼は多くが会社の中や外のレストラン、ファストフードで食べるのだろうが、たまには公園で食べる人もいる。
でも、朝から公園でもぐもぐする人はほとんどいない。
だから、腕をぐるぐる回しながら、パンをもぐもぐやっている私は、奇異な存在として目を向けられるのだが、そういうときはきっとり目を見据えて見返す。別に反感の目をもってではない。ただ、見られたから見つめ返したという程度。すると、まあ、やっていることはお互い様。サラリーマンは朝のお務めとして出勤し、私は朝の務めとしてルーティーンのぐるぐる回しをしながらごはんを食べる。
ただ、それだけ。
そう思えたことで、私の「気にしない力」は高まった。
そして、「我が道を行く力」も高まったと思う。