50男の働き方改革~なるか、自営の道~

平成最後の31年4月末、30年近く勤めた会社を希望退職。再就職せず、生きることを目指す50男の記録

【日記6】ついに、平日の朝がやってきた。「気にしない力」を高めた。

 4月末に退社してプーの身となって以降、GW、高知・東京旅行とイベントが続き、喪失感とか疎外感をまったく感じずに過ごしてこれた。

 知り合いのいない高知では、やるべきこと、やりたいことをみつけ、それをこなした。平日に休みが取れた日の小旅行気分だった。金曜日に東京に着いて以降は、元会社の同僚や旧知の友人と会うという夜を3晩にわたって続けた。昼間もなんやかんやとやりたいことが見つかり、それなりに忙しく過ごした。

 

 しかし、今日からはしばらく、イベントごとのない平日が続く。

 

 これは、割と自分の精神状況にとっては実験的だ。

 

 高知から東京に飛び立つ日の昼間、ひろめ市場でダバダ火振を飲みながらちりめん丼をいただき、「無職って、最高!」って感じた。いま、高知にあって、昼間から酒を飲み、うまい丼をいただくという境遇を最高に幸せに感じたから。

 

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ひろめ市場で食したちりめん丼。ダバダ火振とともにいただき、無職のいまに「くらくら」した。

 ただ、その「いま」は過ぎ去り、今の「いま」は東京のホステルのドミトリー部屋の上段ベッドにいて、このブログを書いている。「株価、意外と下がらなかったな」なんて思いながら。

 

 その前に行ったことは、体操。これはもう10年ぐらいは続けている日課。少しずつパターンを変えてはきたが、基本は腕をぐるぐる回したりといった、血の巡りをよくするためのオリジナルの体操で、低血圧だからこれをしないとなかなか体が始動しない。

 

 今回の旅の目標の一つは、旅先にあってこの朝の体操をきちんとこなすこと。

 

 実は高知にあっては、一度もしなかった。自転車に乗ることの方が急がれたという側面もあったが、怠慢もあった。

 そして東京。1泊目もしなかった。2泊目は公園でした。そして3泊目の今日も公園で行った。コンビニで買ったサンドイッチとクリームパンを頬張りながら、時にコーヒーを流し込んで、きっちりと行った。

 時間は午前8時半。徒歩で出勤するサラリーマンが多く行きすぎ、そのうちの何人かは奇異な目を投げかけるが、そんなことは気にしない。

 サラリーマンにはサラリーマンのルーティーンがある。

 あさ、スーツをきっちりと着て出勤して職務をこなして家に帰る。

 昼は多くが会社の中や外のレストラン、ファストフードで食べるのだろうが、たまには公園で食べる人もいる。

 でも、朝から公園でもぐもぐする人はほとんどいない。

 だから、腕をぐるぐる回しながら、パンをもぐもぐやっている私は、奇異な存在として目を向けられるのだが、そういうときはきっとり目を見据えて見返す。別に反感の目をもってではない。ただ、見られたから見つめ返したという程度。すると、まあ、やっていることはお互い様。サラリーマンは朝のお務めとして出勤し、私は朝の務めとしてルーティーンのぐるぐる回しをしながらごはんを食べる。

 ただ、それだけ。

 そう思えたことで、私の「気にしない力」は高まった。

 そして、「我が道を行く力」も高まったと思う。